広石なら、できること
私たちは「木」と「機械」をむすぶエンジニアリング集団です。
1991年3月、私が入社5年目を迎えたとき、海外の製材工場を視察する機会を得ました。工場の光景はまるでVTRの早送りを見ているようで、その圧倒的生産量に驚かされた次第です。それまでに断片的に聞き及んだ知識のほとんどが、今自分の目の前で稼働している工場では否定されたようにすら感じました。以降、ヨーロッパの製材工場、集成材工場、CLT工場を視察する機会を得て、2000年6月スウェーデンのMixon社(集成材、合板糊付け自動混合機)と代理店契約を結び、主に日本市場において輸入機械の営業販売を始めました。納入実績を順調に上げ、その後ドイツLinck社(製材機のトップメーカー)、スロベニアLedinek社(集成材、CLT機械の最大手)、イタリアEssetre社(CNC加工機の大手)の販売実績を築くことになりました。
ヨーロッパの機械技術を日本市場に紹介していく理由はただ一つだと思っています。木材の一大産地国々の一人あたりのGDPは概ね$40,000/人です。日本は$38,449/人(IMF=2018年)。ほぼ同等の所得水準ですので、同じもしくはそれ以上の生産性で競争をしなければなりません。しかしながら業界の生産設備は1/2、もしくは1/10以下も珍しくないのが現状です。1991年の渡米以来、この思いは今も変わりません。Linck社の製材機では100m3/人を越え、Ledinek社のフィンガージョインターは37,000m/8hの実績を上げています。
弊社はこれからも、このような優れた生産性を持つ独創的な機械設備をご紹介するのが使命と思っています。